ーー あ ーー
あかあか・赤々
まっかなさま。「―とした柿の実」
あきあき・飽き飽き
十分な状態に置かれて、また、同じ事の繰り返しで、すっかりいやになるさま。うんざり。「都会の生活に―した」
あとあと・後々
ちのち。ずっとのち。将来。
ありあり
考えや気持などがはっきりと外に現れているさま。中華若木詩抄「―と作つた詩なり」。「無念の思いを―と顔に浮べた」
現実にないものが目でみるようにはっきりと見えるさま。本当にあるかのように。天草本伊曾保物語「いかにも―と答へた」。「亡き母の姿が―と見える」
いきいき・生き生き
活気の満ちているさま。勢いよいさま。浄、唐船噺今国性爺「はあはあ有難やと、―勇み入る方知らぬ梓弓」。
「―した顔」
まるで生きているかのようなさま。「―と描き出す」
いやいや
いよいよ。ますます。落窪物語4「―継子の徳をなむ見る」
いよいよ
副
(イヤ(弥)の転イヨを重ねたもの。上代では「いよよ」の形で使われた)
その上に、より一層。ますます。伊勢物語「―見まくほしき君かな」。「雨が―激しくなる」
確かさが増し決定的となったさま。確かに。まちがいなく。狂、絹粥ヒメノリ「―それでござりました」
勢いがそこまで来たさま。とうとう。ついに。「―本降りだ」
さしせまった状態になるさま。「―という時になって」
いらいら
刺トゲなどが皮膚や粘膜を刺激する不快な感触。ちくちく。日葡辞書「テニイライラトサワル」。「喉が―する」
ものごとが思うようにならず腹立たしいさま。「席があくのを―と待つ」「―が高じて不眠症になる」
イラクサの異称。
いろいろ
さまざまの色。種々の色。古今和歌集秋「秋は―の花にぞありける」
女房の襲カサネの色目で、各種の色を重ねること。栄華物語根合「菊の―に、濃き打ちたる蘇芳の唐衣」
(副詞的にも用いる) 種類の多いさま。さまざま。くさぐさ。種々。竹取物語「―の病をして」。「―な国」「―手を尽した」「―と工夫をこらす」「その他―」
うかうか
心が落ちつかないさま。不安なさま。椿葉記「天下も静かならず、御悩もひとかたならず、世の中は―として年も暮れぬ」
周囲に気を配らず油断のあるさま。また、しっかりした考えや計画がないさま。うっかり。狂、釣狐「唯―と狐を釣りまして御座る」。「―だまされる」「―してはいられない」
うじゃうじゃ
多数の小さい虫などがからみ合ったり重なり合ったりしてうごめくさま。同種のものが群がり存在するさま。「葉に毛虫が―いる」「野次馬が―集まる」
小声でくどくどものを言うさま。「何を―言っているんだ」
うじうじ
ためらうさま。もじもじ。ぐずぐず。浄、曾根崎心中「―してこそゐたりけれ」
うすうす
うす‐うす【薄薄】
副
ほのかに。かすかに。好色一代女6「人顔の―見えし夕暮を」
ぼんやりとではあるが分るさま。「―察していた」
うずうず
やりたいことを抑えて、我慢している落ち着かないさま。むずむず。「行きたくて―している」
化膿したり直りかけたりしている傷の痛がゆい感じのさま。「かさぶたのところが―する」
少し動くさま。
うちうち
うち‐うち【内内】
家の内。竹取物語「―のしつらひには」
おもてだたぬこと。ないない。内輪。源氏物語少女「これは御わたくしざまに―のことなれば」。「―で式を挙げる」
(副詞的に) ないないに。ひそかに。源氏物語若菜上「掻上げの箱などやうのもの、―清らをつくし給へり」
えいえい
えい‐えい【永永】
すえながくつづくさま。永久。浄、津国女夫池「未来―うき目を見せん」
えい‐えい【営営】
しきりに往来するさま。
あくせくと働くさま。せっせと励むさま。「―として稼ぎためた財産」
えい‐えい
感
力を入れる時に発する声。また、呼びかけ、はげます時の掛け声。狂、蝸牛「―やつとな」
鬨トキの声。源平盛衰記18「―とぞ呼びたりける」
笑う声。宇治拾遺物語5「―と笑ひて」
近世の踊歌のはやしことば。徳和歌後万載集春「面箱メンバコのふたあけぼのの烏とび三番叟から春は―」
承諾を表す語。はい。
―‐おう
―‐ごえ【えいえい声】ゴエ
―‐とう
おいおい
おい‐おい【追い追い】オヒオヒ
副
順序を追って。だんだん。しだいしだいに。大唐西域記長寛点「雅声逓オヒオヒ奏す」。「―説明する」「―暖かくな
る」
おい‐おい
感
了解または承諾した時に発する声。栄華物語月宴「―さなりさなりとのたまふほど」
呼びかける声。今昔物語集19「阿弥陀仏よや、―」
声をあげて泣く声。讃岐典侍日記「―とくどきたてて泣かるる」
おずおず
おず‐おず【怖ず怖ず】オヅオヅ
おびえたり自信がなかったりしてためらうさま。こわごわ。おそるおそる。「―と尋ねる」
おぞるおぞる
おそる‐おそる【恐る恐る】
副
おそれかしこまって。こわごわ。「―御前に進み出る」「―火口をのぞく」
おのおの
おの‐おの【各・各 】
名・副
多くの人や物の一つ一つ。めいめい。それぞれ。各自。「―意見を述べる」
代
(二人称。多人数をさす) みなさん。おのおのがた。平家物語3「是御覧ぜよ、―」
―‐がた【各 方】
おりおり
おり‐おり【折折】ヲリヲリ
名・副
ときどき。そのときどき。おりふし。竹取物語「恋しからむ―取り出でて見給へ」。「四季―の花」
段々。次第次第。方丈記「齢は歳々にたかく栖スミカは―にせばし」
おろおろ
おぼつかないさま。不十分。宇治拾遺物語一「さきの翁よりは天骨もなく―かなでたりければ」
泣いて、目や声のうるんださま。「―泣く」
事態に対処できず取り乱すさま。「事故の知らせに―する」
―‐ごえ【おろおろ声】ゴエ
―‐なみだ【おろおろ涙】